お知らせ令和2年度 2月学長記者会見
2月学長記者会見
- 日時
- 2021-0226
- 場所
- 大分県庁県政記者室

(事項1)教育マネジメント機構の設置
大分大学がより一層地域に必要とされる大学となるための教育改革の一環として,教育マネジメント機構を令和3年3月1日付けで設置します。
【組織改革の特徴】
これまでにも,大分大学では、卒業までに学生が身に付けるべき資質・能力,それを達成するための教育課程の編成の在り方,および学生の受け入れに関する方針を公表し,これらに基づいた教育の実施とその実績等を情報公開してきました。
設置する機構では,これからの社会のグローバル化や多様化などに対応しつつ,上記の取り組みをさらに強化し,これらの社会が求める実力をもった人材を養成するために,大学教育の「入口」から「出口」までを一貫してマネジメントできるよう,以下の4つの組織を編成します。
・教学マネジメント室(全学の教育の質保証と改善の推進)
・アドミッションセンター(入試広報と高大接続の充実)
・基盤教育センター(新しい教養教育の企画と実施)
・学生支援センター(学生生活支援及び就職支援の強化)
【機構による主な取組】
■学生一人一人の入学前から卒業後までの学修状況等の情報を共有・分析して,これまで以上のきめ細やかな指導を行います。
■「学生が何を身に付けたか,何ができるようになったか」といった学生主体の教育改革を推進します。
■本学の教育の質を保証する体制と情報公開の強化を行います。
■各学部等と連携しながら,本学の教育を絶えず点検し,見直し,更なる教育改革を行っていきます。
詳細はこちら
(事項2)寄附講座「内視鏡下心臓外科学講座」の設置
社会医療法人敬和会からの寄附により,寄附講座「内視鏡下心臓外科学講座」を令和3年4月1日に医学部医学科に設置します。設置期間は令和8年3月31日までの5年間です。
この寄附講座は,内視鏡下心臓外科手術の術者育成と手術用機器の開発を目的としています。
【術者育成】
内視鏡下心臓手術は通常手術と異なり閉鎖空間で起こるすべての事を内視鏡カメラからの情報のみで認識し,それに対してすべて内視鏡下に対処する必要があります。このため,内視鏡下心臓手術の術者は,心臓手術の術者としてのトレーニングを十分受けた者が,さらに内視鏡下手術そのものを十分経験する必要があります。また,内視鏡下手術に必要な体外循環技術も特殊であり,この技術習得も必要です。さらに内視鏡下手術に必要な器具は全て特殊であり,この取扱いに習熟する必要があります。これら全てを独立して行うことができる術者を多数育成することが目的です。
【機器開発】
現在の内視鏡下心臓手術で使用している器具は,他領域(消化器外科,呼吸器外科)で開発された器具を使用していることもあり,心臓外科手術に理想的な器具だとは言えない器具もあります。また,心臓外科に特有で必要とする器具は現在手作りで使用している器具もあります。これらを製品化することや,全く新しい機器を開発することが目的です。
上記目的達成のため,寄附講座教員として,医学部医学科の教授を寄附講座の併任教授,敬和会の医師を寄附講座の客員教授,医学部附属病院の病院特任助教を寄附講座の専任助教として配置し,講座運営を行う予定です。
(事項3)寄附講座「ヘルスケアAI・データサイエンス学講座」の設置
社会医療法人敬和会からの寄附により,寄附講座「ヘルスケアAI・データサイエンス学講座」を令和3年4月1日に医学部医学科に設置します。設置期間は令和8年3月31日までの5年間です。
現状本学において医療データ人材育成の仕組みがなく、講座を設置することで,人材育成及び医療データの利活用に大きく寄与することが期待できます。
【人材育成】
急速にデジタル化するヘルスケア領域において活躍が期待されるデータサイエンティストを育成することが目的です。
【医療データの利活用】
医療ビッグデータの利活用により,疾患の原因解明,予防法の解明,個別化医療の実現等,様々な成果が期待されています。これを実現させるためには,医療ビッグデータを駆使して高度なレベルで解析し問題解決へと到達させる能力を備えた核となるデータサイエンティストを育成することがより重要です。
現在,国内の大学でデータサイエンスを掲げた講座は散見されますが,ヘルスケアに特化した講座は稀であり,「ヘルスケアAI・データサイエンス学講座」の設置により,人材育成及び医療ビッグデータの利活用に寄与することとなります。
上記目的達成のため,寄附講座教員として,医学部附属病院の教授を寄附講座の併任教授,敬和会の医師を寄附講座の特任教授として配置し,さらに専任の准教授又は講師,非常勤講師を加えた構成で講座運営を行う予定です。
(事項4)令和2年度 卒業式・学位記授与式の挙行
令和2年度卒業式・学位記授与式を3月25日(木)に挙行します。
今年度は新型コロナウイルス感染防止対策のため,卒業生・修了生のみ出席の式典とします。
(写真:平成30年度の卒業式・学位記授与式の様子)
■開催日時:令和3年3月25日(木)10:00~10:30(予定)
■開催場所:iichiko総合文化センター「iichikoグランシアタ」
※ご家族の方向けに,式典の様子を後日,映像配信予定です。
(事項5)令和3年度 入学式の挙行
令和3年度入学式を4月6日(火)に挙行します。
令和3年度は新型コロナウイルス感染防止対策のため,入学生のみ出席の式典とします。
(写真:平成31年度(令和元年度)の入学式の様子)
■開催日時:令和3年4月6日(火)10:00~10:20(予定)
■開催場所:iichiko総合文化センター
「iichikoグランシアタ」「音の泉ホール」
※ご家族の方向けに,式典の様子を後日,映像配信予定です。
その他の情報
(事項1)オンライン面会(医学部附属病院)の開始
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い,当院でも外来患者の体温測定をはじめ,様々な感染症対策を行っており,入院患者への面会もお断りしているところです。
入院が長期にわたる患者のご家族の皆様には面会ができず,ご不安をおかけしているため,2月5日よりオンライン面会を開始しました。
※長期の入院患者とご家族を対象とした,オンライン会議システム「ZOOM」を利用した遠隔面会
オンライン面会は,原則として患者家族が病院に訪れ,外来の面談室と病室を接続して遠隔面会を行います。
外来の面談室にはノートパソコンを設置し,病棟には面会用のiPadを用意し,病棟看護師が病室の患者のベッドサイドでiPadを操作し,家族と画面越しに遠隔面会を行う仕組みとなっています。
面会を希望される方は,面会日の前日までに病院玄関の総合案内または電話で,平日の8時30分から17時の間に申し込みをしていただきます。
面会の回数は,原則週1回とし,平日の14時~16時の間に,1回につき面会者3名までとしています。
詳細はこちら
(事項2)とよのまなびコンソーシアムおおいた連携講座 「豊の国学」分野別講座 開催
大分県内の大学,短期大学及び高等専門学校の高等教育機関が設立した『とよのまなびコンソーシアムおおいた』が主体となり,大分県に関する様々な分野の専門的・学術的な教育内容等を連携・融合させた講座を開催します。
豊の国(大分県)の「人」,「文化」,「産業」,「自然」について学びを深めていただくため,分野別の講演会を2日に分けて実施します。
詳細はこちら