学生生活活き²プロジェクト活動開始

大分大学活き²プロジェクト2024 活動開始

大分大学活き²プロジェクトは、学生が自ら企画・運営するプログラムについて、その活動資金を大学がサポートするもので、学生の企画・運営能力の向上と、学生たちの活動が大学や地域社会の活性化につながることを目的としています。

今年度は、審査の結果、下記11件(地域交流 一般部門4件、地域交流 地域ニーズ探索部門1件、社会貢献部門2件、分大活性4件)の企画が採択され、活動を開始しました。

テーマ:地域交流(一般部門)

 ブンダ医5n会

大分県の医療に関わるユーモアかつオリジナリティに溢れた登壇者5人が、患者の治療方法や生活実態、現場での医療英会話などのより実践的なゲストトークを行う。その後、ネットワーキングとして、登壇者と参加者の交流の場を設けることで地域を活性化し、学生自らの行動のきっかけとなる環境を作り出す。さらに医療と関わる人と繋がる輪(和)を拡げ、学生自身のライフプランやキャリアパスに活かす。
また、登壇者との交流で得た知見を実践する場として、患者との交流や医療英会話の交流を設けることで当事者意識を持てるよう地域交流型のコミュティ活動を企画する。

 おたすけYouth

本プロジェクトの目的は高校生の生徒会活動を通じた若者の自己決定の促進である。大学生である私達が、社会人と高校生の中間の立場で、ワークショップづくりを行い、生徒会の課題解決のために生徒会役員と他校、教員、地域の情報とをつなぐハブとして、生徒会役員が自己決定を行う支援をする。そうすることで最終的に、生徒の声を束ねる生徒会役員が自己決定を行う中で、生徒会自身は直接的に、他生徒は間接的に若者が自己決定による幸福感、自己有用感を獲得することができる。

 プログラミングで宇宙へ挑戦:スペースプログラミング教室

大分県では、大分空港を人工衛星の拠点とする宇宙港計画が進められている。このことは、宇宙をテーマとした探究や国東高校の「SPASEコース」の新設など、学校教育でも注目されているトピックであると考えられる。そこで、本プロジェクトでは、宇宙をテーマとしたプログラミング教室を行う。宇宙をテーマとし、対象者である小中学生、高校生に未来の科学技術の楽しさ、重要性を知ってもらうとともに、それを支える学問への興味を高めることを目的とする。これまで行われてきたプログラミング教室は、ロボットの操作体験が重要視され、テーマの設定はあまり重要視されていない。本プロジェクトでは、テーマを明確に決めることで、高い没入感を感じさせることができることに特色がある。

 「各国の言語と料理で交流しよう!」言語・料理プログラム

普段の国際交流の活動では実施することが難しい「食」と「遊び」の機会を設ける。    廃校の地域の方と一緒に企画を実施することで、留学生にとってかかわりの少ない日本人の子どもや高齢者の方ともかかわる機会を作る。 特産物を中心に、大分県産の材料をなるべく使うようにし、食を通じた大分の魅力を伝え、また、再発見の機会を与える。 地域の方、留学生、日本人学生が積極的な交流を図る。

テーマ:地域交流(地域ニーズ探索部門)

 プロジェクトR ~安心院の地域活性化

安心院地区の地域課題の解決および持続可能な地域システムづくりのため、農村BASE、古民家BASE、ちくわBASE の各施設の認知度・使用機会を向上させる。

※農村BASE とはカフェを含む野外の活動場所。
古民家BASE とは古民家を改装した宿泊やイベントができる場所。
ちくわBASE とは竹林を整備してつくったキャンプ場。

安心院地区の子どもに安心院の魅力を知ってもらうため、住みたい場所や戻ってきたい場所として親しみを持ってもらうことで、将来的に地域定住者やU ターンする若者の増加を促す。
大分大学生に安心院地区に実際に来てもらえるような仕組みをつくるため、安心院の魅力を伝え、認知度を向上させる。
地域住民で交流できるコミュニティをつくる。
竹林整備をして、ちくわBASE の景観をよくする。
BunDaiドリームとして、地域課題にアプローチしながら、自分たちのやりたいことにチャレンジし、企画・運営・実行する力を身につける。

テーマ:社会貢献

 大分海洋クリーンプロジェクトby ダイビングサークルSRING

大分県はいくつかの異なる海域を有し、769.4㎞にも及ぶ海岸を持っている。このような地形を活かし、ダイビングを始めとする様々なマリンスポーツが楽しまれている。一方で、リアス式海岸という複雑な地形と潮の流れが組み合わさり、海岸ゴミの問題が多発している。別府の田ノ浦ビーチや佐伯市の瀬会海水浴場を中心に活動し、海岸や海中のゴミの多さに驚いた。大分県内の置かれている現状を調べる中で、ゴミ問題について知り、大分県の海を活動拠点にしている我々にも責任があると感じた。清掃活動の多くは海岸から、あるいは海上の船上から行われるが、我々は海中での清掃活動も出来る。海岸と海中からの清掃活動が出来ることを利用し、環境美化活動の実践し、地域貢献に取り組みたい。

 災害時に外国人への情報伝達やコミュニケーションを円滑にするためのアプリ開発

災害時の避難所で必要となってくる英単語や日常で必要となることばを洗い出し、選別し、健康に関すること、食事に関すること、育児に関すること、宗教に関することなどについて分野別にアプリに登録し、場面に応じた応対が出来るようにアプリを構築する。例として、これまで多くの避難所で日本語の張り紙で書いているお知らせを外国人が読めなかったケースがあったが、そのような際にも本アプリは理解の助けとなるプラットフォームになりうる。本企画の特徴として、災害に特化し、実用性を高く考慮する。

テーマ:分大活性部門

 Young Wing Summer Camp2024(小児1型糖尿病サマーキャンプ)

大分の小児糖尿病キャンプは、1型糖尿病を持つ幼児~高校3年生までの子どもたちをキャンパーとして、毎年8月に行っている療育キャンプである。レクリエーション、クッキング、キャンプファイヤーなどを通じて同じ病気を持つ仲間と出会い、当人にしか分からない悩みを共有する場として続けられてきた。また、キャンプを企画・運営する学生側も、将来医療や教育に携わる者として学びができるとともに、参加スタッフを通して、1型糖尿病という病気を理解している人間を増やすという一面を持っていると考えられる。

 分大生 防災・減災プロジェクト2024

大分県では数多くの災害が発生している。大分県内では、2023年6月から7月にかけて日田市や由布市を中心に、豪雨に見舞われた。特に7月の豪雨では、線状降水帯が発生し、大雨特別警報が発表され、河川の氾濫や土砂崩れが発生した。
このように、近年多発・甚大化する災害に対して、災害に対する知識を身につけておくことは非常に重要である。そこで、大分県が直面する災害の脅威に備えるため、パンフレットとA4クリアファイルを作成し、体験型イベントの開催を通じて学生の防災意識の向上を図る。
パンフレットでは、大分県で想定される災害のうち特に「地震」「水害」「台風」に関して、過去の被害や対処方法、発災後の行動などを学ぶことができる内容とする。クリアファイルでは、これまでの活動を通じて印象に残ったキャッチフレーズや、学生が考案した親しみやすいデザイン等を用いて、災害や防災・減災に興味のない人にも見てもらえるものとする。

 学生団体ROUTE -「ものづくり」の幅を広げる-

高度な機材を導入することで、ROUTE 団体の技術力が高まり、大分大学として出場したロボコンや展示会などにより高いレベルの製作物を準備して参加でき、そこで優勝など成果を挙げられる可能性が高まる、成果を挙げられた場合より多くの「ものづくり」に興味のある大分大学生を誘引、興味がありながらも専門的な機材を持たなかった学生たちに対してより良い環境を提供し、学生主体の「ものづくり」の機運を高めることが期待できる。
団体内部では、新たな機材を導入することで、部員に「ものづくり」への興味関心を今まで以上に抱かせることができる。それによって「ものづくり」の幅が広がるとともに技術が向上し、ひいては部員が主体的な「ものづくり」を行っていく中でより能動的に動ける人員育成につながる。

 ハイブリッドロケットの他サークル・企業との共同製作とその打ち上げ

私たちの活動は主にハイブリッドロケット並びにロケット、衛星といった宇宙にまつわるものづくりの活動、また宇宙にかかわるイベントやボランティアの参加を主なテーマとしている。本プロジェクトはハイブリッドロケットの製作とその地上支援装置GSEの製作を企業の設計・製作の指南を受けながら行う。
プロジェクトの目的はロケットの打上げによるロケット技術の理解、並びに企業の技術的支援による学生の技術力の強化である。
ハイブリッドロケットの製作では、本体の製作、落下時に必要なパラシュートの作成、弾道計算とその落下地予測、積み込む電子回路の作成、エンジン出力のテストで構成されている。これらの工程を、企業の支援を受けながら学生の手ですべて行う。
GSEはエンジン出力のテスト又は打上げに欠かせない装置の一つであるが、装置の製作は困難かつ多額の費用が必要であることから、これまでは他大学の団体に貸与していただくことが多かった。本プロジェクトでその製作を行うことで、ロケット製作・打上げに生かす。
ハイブリッドロケットの製作に必要な材料は既にそろえられているため、本プロジェクトでは主にGSE開発を行う。

2024年9月30日